セブン&アイHD 通販「ニッセンHD」の全株式売却を決定

流通大手のセブン&アイ・ホールディングスは、グループの傘下で衣類などの通信販売を行う「ニッセンホールディングス」の、すべての株式を売却することを決めました。セブン&アイは去年、大手デパートの「そごう・西武」を売却するなど、主力のコンビニ事業に経営資源を集中する戦略を加速させています。

発表によりますと、セブン&アイは、グループの傘下で衣類や家具などの通信販売を行う「ニッセンホールディングス」の、すべての株式を売却することを決めました。

売却先は医療機関向けに歯ブラシや医療機器などの通信販売を行う石川県の企業で、売却額は41億円で、ことし7月1日に完了する予定だということです。

セブン&アイは、ネット事業を強化するため、2014年にニッセンの株式の過半数を子会社を通じて取得しましたが、主力のコンビニ事業に経営資源を集中するため、売却を判断したということです。

セブン&アイでは、去年9月、大手デパートの「そごう・西武」をアメリカの投資ファンドに売却したほか、業績の不振が続くイトーヨーカ堂など傘下のスーパー事業について、株式を上場する方向で検討を進めるなど、構造改革を加速させています。